冴返る平和の中にある不安       本間辰也

半島情勢が気になる

春風のはみ出す郵便ポストかな     高久靖人

入れた手紙の分だけ吐き出す春風

暮れてまう読めぬ遍路の笠の文字    岩澤正春

今日も一日よく歩いた。同行二人が暮れていく。

春の闇製本糊の滲みるとき       サトウイリコ

その仕事の方でしょうか

早春のパン焼く赤きたなごころ     十川たかし

パン職人の手のひら

のどけしや十円木馬何度でも       金田葉子

もくば館に並ぶ子供たち

曖昧に暮るる浦戸の潮干かな       岩田織人

龍馬は大海を見続けて

強東風や鳶は軌道を失はず        渡辺伊世子

作者は鳶王国の横須賀在

一人泣き次々と泣き卒業す          丸山千登喜

堰を切ったように止まらない

指先に目のある如く毛糸編む       川崎春浪

人間業とは思えない棒針さばき

ゴキブリを追いかけながら部屋そうじ   川野富美

ハワイのかた

川沿ひのいただき物や蕗のたう      関谷正道

堤防に沿ってびっしりと

梅日和地産地消の幟立つ        金子まさや

小田原へ梅見に行っておでんかな

春光や白髪混じりの合格者        亀田浩代

生涯学習

ふらここや大人のリズム子のリズム    木村洋平

親子の笑顔

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