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ぽつくりの鈴の楽しき七五三      及川紀子

七歳のお姉ちゃんの笑顔

立冬の回覧猪に注意         市川道雄

中七の見事な転換

双六やそろそろ人生あがりです    松浦券月

遊び心

南天のジャズのごとくに輝けり    小見山 岡

飛んだ直喩が素敵

またひとつ凧生えている河原かな    井上 武

「また」に膨らむ想像

爽秋の水は低きに草地蔵        岩田織人

三渓園のまさに吟行写生句

カンカンと角鳴らし合ふ神の鹿     金田葉子

オノマトペで景がよく見える

コンビニで買い足す大根おでん汁    亀田浩代

共感。そうそう

鉄橋を越えると会える冬桜          東 沙羅

会えてから始まる物語

ボブ・ディランBSに聴く夜長かな   十河弘子

風に吹かれて、夜長ですね。

馬車道の落葉の下の明治かな      高久 靖人

開港の横浜には、地下に明治の遺構多数

夜を往く客車に香る林檎かな      サトウ イリコ

青森を走る寝台列車はまなすが、三月に廃止された

敗荷に風の旋律あるらしき       渡辺伊世子

見えないものが見えるのが俳人

再会の挨拶ばかり紅葉苑        柳澤酵也

久しく会っていなかった間柄とは

参道の捌くロープの去年今年              北村千代津

ロープ一本で明暗が。捌くがいい

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