生涯をこの地と決めて濃紫陽花    井村美智子

見降ろされ見上げて祇園祭かな    岩永紫好女

三条の夕風となる浴衣かな      村上博幸

ピンポーン息整へて汗拭いて     髙橋純子

石段を踏みても不動青蜥蜴        大津 浩

注文の数は挙手にてかき氷      髙取杜月

広島忌オリヅル四羽加はりぬ     金田葉子

遠花火背中に残し帰りけり      高久靖人

夏帯を解きて溜め息ほぐしけり    亀田浩代

追山笠や怒涛の如く走り抜く     鈴木はな子

東山泡立つごとく緑さす       井上 武

インコのる床屋の肩や夏夕べ     サトウ イリコ

復興を恃みて祭催しぬ        荒木きんたろう

ただいまの開く掌蜥蜴の子      北村千代津

ぶら下げて獲物のごとし二番草    植村文彦

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