旭川句会に編集部より同席させていただきました。本誌での句会報で旭川は活発な印象がありましたので、その背景にとても興味がありました。そして分かったことは、往年の旭山先生の薫陶、その後を引き継がれた方々の熱意とチームワーク、そして強い土地への愛着、こうしたものが混ざり合ったエネルギーのようなものを感じました。以下今回の皆様の代表句(兼題:時雨、落葉 席題:冬の星)をあげます。
落葉降る北の動物物語 井村美智子
新しき童話生みなむ冬の星 谷島展子
なほ北を目指す列車や冬の星 福士あき子
荒海の掴み離さぬ冬銀河 高取杜月
冬の星句友を迎え壮観に 華風女
無人駅落葉の客の乗り込みぬ 渡辺タミ子
落葉道かさこそかさと音がして 佐藤キヌ子
一晩で黄色に染まる落葉道 定岡計江
雲海の果てに鎮もる冬の星 倉林潮
家々は煙突を持ち冬の星 村上博幸
【句会、吟行会の結果】